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「片付け」と「収納」


1.片付いたお家で気持ちよく暮らししたい

すっきりと片付いた状態で暮らしていけたら、と思うことはありませんか?
でも現実はなかなかそうはいかないことが多いのではないでしょうか。
収納足らずでキッチンカウンターには荷物が積み上げられ、タンスが部屋を圧迫し、廊下にはペットボトルや雑誌が置いてある。どんどん増える荷物に途方に暮れているかもしれません。
そもそも30年以上の間、新築マンションの間取りは画一的で、各部屋それぞれに狭い収納スペースしかなく、今の暮らしには合っていないのです。それでは片付かなくて当然です。
決して片付けが下手なわけではなくマンションのつくり、つまり間取りが悪いのです。
これはマンション住まいの多くの方が悩まれているのではないでしょうか。

2.「片付くが続く」家をつくる

ではもっと広いお家に引っ越せば解決するのかといえば、そうではありません。
間取りと暮らし方。
この2つの側面から解決していくことで「片付くが続く」お家になります。
ポイントは「リノベ+整理収納」。リノベの設計段階から整理収納のプロを入れて収納計画を含めて暮らし方も決めていくことです。

例えば・・・
設計時のポイント
①収納するモノの使用頻度や優先順位の高さで収納場所を決める
 (モノの指定席を決める)
②使用頻度の高いモノは動線上に配置する
 (取り出しやすいように)
③使用頻度の低いモノは取りにくい場所でも良い



3.「要る・要らない」と「使っている・使っていない」で判断

とはいえ、やはりモノの量を減らすための断捨離が重要なポイントとなります。
このとき「要る・要らない」で判断しようとすると「もったいないからとっておこう」とか「いつか使うかも」といって結局処分できない状態になりがちです。

そこで、「要る・要らない」の基準に加えて、「使っている・使っていない」の基準も考えてみましょう。
まずは「要らない」し、かつ「使っていない」モノの処分から手をつけていくことが、スムーズにモノを減らすポイントとなります。
次に「要る」か「要らない」か迷うが「使っていない」モノと向き合ってみましょう。
どうしても判断できないものは「保留箱」を作って一時的に置いておき、時間を置いてもう一度見直すのも一つの手です。
適正量になったモノの「指定席」を決めることで、「片付くが続く」暮らし方をしていくことが出来るのです。


4.最初に収納のための棚やボックスを買わないこと

片付けというと、片付けるための棚やボックスを最初に購入してしまう人がいますが、これも片付かない理由のひとつになります。
マンションリノベでも「収納スペースがたくさん欲しい」というご要望をいただくことが多いのですが、収納を考慮する=収納場所を確保することではありません。
実際、収納スペースを広く設けても解決しない場合がほとんどです。無計画にスペースだけ確保しても「どこかにある」状態を生むだけで、片付いているという状態にはなりません。
また、収納スペースを取りすぎて家族が過ごす空間を圧迫してしまったら、本末転倒です。

さらに、マンションは寸法が特殊なため既製品の棚などがうまく納まらず、空間にモノが溢れている印象にもつながります。



5.整理収納のプロがいることをご存知ですか?


「整理収納」という分野はプロとしての仕事が成り立っている世界です。整理収納のプロは、探しモノがみつからない、片付けてもすぐに散らかってしまうという方の悩みを解決する知恵とスキルを身につけています。
Toivoではこのスキルをもつスタッフが設計時から入居後までしっかりサポートするので、「片付け」が続く家が実現するのです。

私たちでマンションリノベしたお宅に訪問すると、いつも家の中がすっきりと片付いています。
入居後、数年経てもこの綺麗さを保てているのは、住宅収納スペシャリストと相談して決めた『収納の指定席』をしっかり継続できているからに他なりません。


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