マンションは外の影響を強く受けるコンクリートに囲まれた空間であり、大きな建築物です。コンクリートは日射の熱を蓄熱することが特徴で、日の当たる側と当たらない側とではとても大きな温度差が出ます。

また、住居位置によっても大きく環境は変わる。
開口窓のサッシについては、風圧などに耐えられる強度はあるが断熱性能に乏しいアルミサッシになっている。

しかし、この特徴をとらえたうえで断熱工事や温度差を軽減する「空気の通り道」のある間取り、換気計画、採光計画などを専門的にプランニングしていくことで、驚くほどの効果が出るのもマンションの特徴といえます。

どの部屋にいても、どの季節であっても心地の良い温熱環境を作り上げていくことも、木のマンションリノベーションの設計の基本事項となっています。