照明計画
暮らしをデザインする上で照明計画は大事なコンテンツになります。
基本的にはすっきりとして、明るすぎない計画を基本としています。
窓からの採光をできるだけ室内に取り込むように設計し、日中はその自然の採光で暮らす。
夜はお食事や晩酌などが美味しく感じられるよう、優しい電球色のスポットライトや間接照明などで光が演出していくようにしています。
ですので、リビングを天井から広角に煌々と明るくするような計画はしていません。
日本の住宅は夜明るすぎる計画が多いので、優しい光の空間はもしかすると暗いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実は夜に明るすぎる空間は目からの刺激が強すぎて、睡眠の障害にもなっており、眠りが浅くなっていると言われています。
夜は眠りに向かって過ごす時間と言っても良いかと思うのです。
仕事から帰宅して玄関からリビングへ導かれていくような優しいライティング、そして食事や晩酌は落ち着いたリビングダイニングで家族と過ごす。お風呂に入り、寝室へ。
このような具体的な暮らしを考えると、煌々と明るいのはあまりおすすめできません。
ですが、夜に読書や仕事をしたい時のために、ピンポイントでワークデスクに昼白色のデスクライトを計画するなど、臨機応変には対応しています。
基本は優しい照明計画で夜は眠くなるように暮らしをデザインしていく。
これは豊かな暮らしの重要な一つになっていくと考えています。