Toivoの住まいづくり

Our concept
素材図鑑 造作家具
素材図鑑

造作家具

Toivoの一つの特徴として造作家具が挙げられます。
私たちは家具まで設計デザインをして、大工さんが手刻みで作ります。
マンションという限りある空間の中でも、効率よく多くのものを収納できるようにしたい。
しかし既製品というのは寸法が決まっており、無駄な空間がたくさんできてしまうことから、収納家具をオーダーで作ることで、限りある空間をより効率よく使えるようにしています。

素材図鑑 造作家具

日本では、マンションを買うと箱として渡されますが、暮らしを想像すると収納や家具は一緒に考えるべきだと思います。
尊敬する建築家の伊礼智先生が、以前こう言われていました。
「暮らし方というのは家具の置き方で決まると言っても過言ではない」
私もそのとおりだと思います。

ましてやマンションのような特殊な寸法の中では、買ってきた家具では合わないことが往々にしてありえます。
Toivoでは、マンションに合わせた家具をデザインして造作していくほうが絶対に効率がいいという考えに基づき、家具を作っています。

例えばキッチンの背面収納で言えば、高さも幅も自由に決めることができます。こちら側にはこれをしまうから4段で、あちら側は3段でと好きなように、目的に合わせた造作が可能です。
また、はじめ3段で作ったけれど後から4段にしたいと考えたときに、変えることもできます。
使い方が変わっても、既製品のように全部を買い換える必要性はないのです。

素材図鑑 造作家具

これはキッチンも一緒です。
ステンレスの天板は変えなくても、中の構成は自由に調整することができます。
はじめは食洗器なしで作ったけどやはり設置したいとなったとき、全部を取り替えなくても一部分だけを食洗機のサイズにあわせて作り変えたりもできます。

最近は、ミーレ・ボッシュ・ガゲナウ・AEG(アーエーゲー)など外国製の食洗器を頼まれることが多いのですが、これらはサイズが特殊です。日本のシステムキッチンでは対応していないこともあります。
ですがToivoでは造作でキッチンを作っているため、外国製の食洗機それぞれに合わせたキッチンを作り込むことができるのです。

またウォークインクローゼットも、収納するものに合わせてここは棚、ここはパイプハンガーと自在に作れますし、金具をセットしておいて後から変えられるようにしたりもできます。

素材図鑑 造作家具

当然、家具を作り込むよりは作らない方がお金はかからないわけですが、あとから家具をどんどん買い足して配置のバランスや収納量に困ってしまうよりは、最初にできる限りバランスを取っていくのが良いかと思います。

それはコストバランスの面でも言うことができます。
造作収納に使用する木材は、取り回しがきくように工夫をしています。
キッチンで使う木材と同じ木材で収納家具を作ったり、壁と床にある巾木がそのまま建具や棚の小口や見切り材として使えたりなど、一つの住戸の中で工夫して材料を取ることで材料費のコストダウンが実現でき、造作を可能にしているのです。

逆に、詳細な形をした椅子や丸みを帯びたような家具などを作るのは非常に難しく、コストバランスも悪くなるので、その場合には提携している家具屋さんに依頼しています。
その辺りは相談しながら、暮らしが豊かになる家具の考え方を提案していきたいと思っています。

素材図鑑 造作家具