仕切る、つながる、フラットな住まい

仕切る、つながる、フラットな住まい

交通の便が良く、人気の南浦和での木のマンションリノベーション。
ご夫婦二人と成人されたお嬢様、ご家族三人の終の棲家としてご依頼をいただいた。

住戸内には大きな柱型、梁型がデコボコと出っ張っていた。
そのため家具の配置がしにくく、隙間に布団を敷くスペースを確保しながら生活していた。

さらに、南西の角部屋であることから外皮側の壁は冬は冷やされ結露が酷く、夏の暑さも過酷であった。
また、マンションによくある田の字型プランであったため、光や空気が行き止まりになり、カビにも悩まれていた。

この住戸のデメリットとなっていた過酷な温熱環境は、断熱改修と空気が行き交うプランで整備。
温熱環境・空気環境が格段に向上した。

この先の生活を見越して、段差のないフラットな住まいを希望されていたため、
空間の境界は引き戸を使って開いたり閉じたりすることで広くもプライベートにも使い分けられるよう工夫。

中央に走っていた大きな梁にあえて合わせて天井の高さを揃えフラットにしたことで、
北側の玄関から南側の掃き出し窓まで長く繋がる美しい抜け感のある住まいが実現した。

築年数28年 60代夫婦 娘1人 面積65.27㎡

リビング・ダイニングキッチン

住戸内に大きく出っ張っていた柱や梁を感じさせない、すっきりとしたLDKとなった。
キッチンの天井から壁側の木枠まで水平ラインを通すなど、天井のラインを整えることで落ち着きのある空間に。
リビング側の天井は一段高く珪藻土仕上げとして、造作ソファに座ると抜け感と広さを感じることができる。
キッチンはコンパクトであっても十分な機能と収納を兼ね備えている。

和室

夫婦の寝室となる和室は、普段は引き戸を開け放って広々と使用し、閉じればプライベート空間に。
高低差なくフラットに仕上げ、引き戸の開閉で広さを自由に調節して使うことができる。

玄関・洋室・洗面スペース

玄関は、土間タイルとホールでゆったりとした広さを取り、玄関ホールの壁一面は大容量の収納を備えている。

玄関ホールから繋がる洋室は間口が広い引き戸で仕切れるようになっており、
引き戸を開け放って広々と、仕切ってプライベートにと空間の広さを調節することができる。
断熱のインナードアは、外からの暑さ寒さを遮ってくれるため、
インナードアを閉めることで洋室+玄関ホールが広いひとつの居室のように使うことができる。

玄関ホールからリビングに繋がる廊下には洗面スペースを配置。
洗面に立つスペースと廊下を共有し、限りある空間を無駄なく使えるよう工夫してある。

洋室と和室を繋ぐウォークスルークローゼットは空気や光が通り抜け、温熱環境・空気環境を向上させた。

ギャラリー

動画で見るToivo「南浦和の家」

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